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黄禍論(こうかろん)

黄色人種が興隆して白色人種に禍をもたらすであろうという思想・政治的議論。元来は中国人に対する警戒から唱えられたが,日清戦争での日本の勝利に刺激されて表面化し,日露戦争でのロシアに対する日本の勝利後はいっそう激しく主張された。アメリカにも波及し日本人労働者の排斥,学童の隔離教育,移民禁止など排日気運を激化させた。代表的な黄禍論者としてはドイツ皇帝ウィルヘルム2世が著名である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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