加賀国金沢藩の十村(とむら)役土屋又三郎が,1707年(宝永4)に著した農書。7巻。北陸地方を代表する農業技術書。稲・野菜・畑作のほか,田地の面積計算,農具を図入りで解説している。写本は2系統にわかれ,それぞれ数点確認される。又三郎は後年「耕稼春秋」巻1の「耕稼年中行事」の絵図化を試み,城下町金沢近郊農村の年間の農作業と農民生活を極彩色で描いた「農業図絵」を完成させた。「日本農書全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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