考課(こうか)
律令制で官人の成績評価のこと。考は官人の勤務評定,課は貢挙人の試験評価。養老令では,毎年本司の評定にもとづき三位以上は奏裁,五位以上は太政官が裁定して奏聞,六位以下は式部・兵部(ひょうぶ)両省が裁定して太政官に報告する。官職に応じて9等から3等の考第(こうだい)があり,所定の年数の考第を通計して位階の昇進が決定される。なお浄御原令(きよみはらりょう)制下では毎年の評定で毎年叙位され,大宝令で官職による考限が定められた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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