号(ごう)

別号とも。実名(じつみょう)や字(あざな)とは別に用いられる人名呼称法。他人によらず,当人がみずからの思想・個性などを仮託して自称したものをいう。発生的には中国宋代に由来するが,日本では鎌倉時代の禅僧に広まったのを最初とする。室町時代には公家・武家にも広まり,江戸時代には学者や文人・画家なども雅号として用いるようになった。寺院の山号,商家の屋号もこの類。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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