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軍票(ぐんぴょう)

戦地・占領地において軍事行動にともなう物資の調達・労賃の支払いなどに使用される特殊通貨の総称。軍用手票(しゅひょう)の略。古来戦争では略奪がほしいままに行われたが,近代国際法の確立にともなって取り締まられるようになった。1907年(明治40)のハーグ平和会議で陸戦法規条約が採択され,物資は軍票を代価に強制購買されることになり,第1次大戦中から軍票使用が普及した。日本の軍票は日清戦争では間に合わず,日露戦争から使用されるに至り,シベリア出兵や日中戦争・太平洋戦争でも使用された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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