郡代(ぐんだい)
室町~江戸時代の職名。鎌倉時代,郡を単位として軍事・警察権を行使していた守護代(守護の代官)が,室町時代に入り租税関係の仕事も行うようになったことに始まる。江戸時代になると,広域の幕領を支配する役人,あるいは諸藩で直轄地を支配する役人を郡代と称した。江戸初期には甲州・摂津河内・尼崎・三河・丹波などほぼ一国規模で支配を行う郡代がみられた。幕府職制の整備にともない,中期以降は関東郡代と新設の美濃・西国筋・飛騨のあわせて4郡代となった。職務は代官とほぼ同じで,支配高が10万石以上を郡代とよぶ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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