1. 用語
  2. 日本史 -く-
  3. 黒船(くろふね)

黒船(くろふね)

16世紀中頃から19世紀に来航した欧米諸国船の通称。戦国末~江戸初期には,来航ポルトガル船がタール塗りの黒色の船体であるところから黒船と称し,ときにはスペイン船・オランダ船をもさした。史料上の初見は,1587年(天正15)豊臣秀吉が発令したバテレン追放令のなかの「黒船」の語だが,江戸時代に入っても使用された。幕末期には欧米列国から来航した艦船を黒船と称したが,とくに1853年(嘉永6)ペリーの浦賀来航後,諸外国が開国を強要するようになると,この語は欧米資本主義の強大な圧力の象徴の意味をもつに至った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう