黒住教(くろずみきょう)
黒住宗忠(むねただ)を教祖とする新興宗教。神道十三派の一つ。宗忠は1814年(文化11)「天命直授(じきじゅ)」をうけて翌年から禁厭祈祷と講釈を中心とする布教活動を開始。46年(弘化3)「御定書」が作成されて信仰の心得が示された。50年(嘉永3)の宗忠没後も6高弟を中心に中国・京阪神地方で布教を行って教線の拡大に努め,公家や勤王の志士なども信者に加わった。明治期以後は,76年(明治9)神道黒住派として教派神道では最も早く組織化し,82年には黒住教と改称。1974年(昭和49)本部を岡山市上中野から同市尾上の神道山に移した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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