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黒川金山(くろかわきんざん)

戦国期,武田氏の支配時代に甲斐国で栄えた金山。現在の山梨県甲州市塩山にあった。武田信虎の時代に採掘が行われたというが,その子信玄の時代に最盛期をむかえた。1577年(天正5)信玄の子勝頼はここを管理する金山衆に,塩山方面からの物資を運ぶ馬に課す税を一部免除している。武田氏支配の末期に金脈が途絶えて閉山。金山衆は塩山地区の中村・大野・風間・田辺氏などの土豪からなる。遺跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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