黒板勝美(くろいたかつみ)
生没 1874.9.3~1946.12.21 明治~昭和前期の歴史学者。長崎県出身。東大卒。草創期の日本古文書学の体系化に大きな功績があった。旺盛な活動力で多方面に足跡を残し,長期間にわたり東京帝国大学で国史学を講じて後進の育成にたずさわった。「国史大系」「新訂増補国史大系」など史籍の校訂・出版に尽力し,東山文庫や醍醐寺の古文書を調査,藤原宮跡の発掘を指導した。その歴史観の集成ともいうべき日本史の概説書「国史の研究」は,きめ細かい時代区分法を提示するなどの新工夫もあって,戦前の学界で広く支持された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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