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公文所(くもんじょ)

�@平安時代,公文(文書)の作成・保管・勘申などの文書事務や訴訟審理を行った機関。諸国国衙(こくが)・院宮・摂関家・寺社・諸家などにおかれた。�A源頼朝は1184年(元暦元)鎌倉に公文所を設置し,大江広元(ひろもと)を別当,中原親能(ちかよし)・藤原(二階堂)行政らを寄人(よりうど)とし,侍所・問注所とともに政務を行わせた。85年(文治元)4月,頼朝が従二位に叙せられ(あるいは90年の右大将就任の際),それまでの公文所が政所(まんどころ)に改称されるにともない,政所の下部機関として公文所がおかれ,文書保管などを分担した。1261年(弘長元)3月13日,政所庁屋・公文所・問注屋が焼失し,77年(建治3)2月7日夜半にも公文所が炎上した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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