宿駅の問屋場付属の人足部屋に住み,街道で貨客輸送に従事した人足・交通労働者。日用(ひよう)の一形態。語源は雲のように居所が定まらない,また立場(たてば)で旅人に駕籠(かご)を勧めるさまが虫を捕らえるクモに似るからともいう。宿場が常備人馬を調達できなくなり,かわって人足を常雇するようになったため発生した。なかには無宿人や無頼の徒も多く混入し,江戸幕府は17世紀末以降たびたび取締令を出している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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