国後島(くなしりとう)
千島列島最南端にある島で,根室海峡15kmをへて北海道本島に至る。地名はアイヌ語キナ・シリ(草の島)による。島は北東から南西に展開し,面積1499平方キロメートルで,主峰爺爺(ちゃちゃ)岳(1822m)やルルイ岳をもつ火山島。北西岸は急峻な地形が多く,オホーツク海に面することから冬季には流氷におおわれる。泊(とまり)・古釜布(ふるかまっぷ)・植内(うえない)・乳呑路(ちのみじ)の主要な集落は南東岸の平原や砂浜に立地した。1785年(天明5)最上徳内らの千島探検の基地。第2次大戦後はロシア(旧ソ連)の施政下にある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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