狗奴国(くなこく)
「魏志倭人伝」にみえる倭の1国。邪馬台国(やまたいこく)の南にあり,男子を王とした。官に狗古智卑狗(くこちひく)があった。倭人伝には女王国に属さずとあり,邪馬台国と敵対関係にあった。卑弥弓呼(ひみここ)が王であったとき,邪馬台国の卑弥呼(ひみこ)と戦闘状態に入り,卑弥呼は247年帯方(たいほう)郡に戦況を報告し,督励使をうけた。所在地には諸説があり,熊襲(くまそ)・日向(ひゅうが)・熊野・毛野(けぬ)などが候補地とされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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