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楠木正行(くすのきまさつら)

生没 ?~1348.1.5 南北朝期の武将。正成の長子。帯刀・左衛門尉。父の敗死後,南朝の河内国司兼守護となり,畿内の南朝方軍事力の中心的存在になった。1347年(貞和3・正平2)8月以降,河内・紀伊で攻勢に転じ,幕府の派遣した細川顕氏(あきうじ),ついで山名時氏に大勝。事態を重視した幕府が高師直(こうのもろなお)・同師泰を河内にむかわせると,河内国四条畷(しじょうなわて)(現,大阪府四條畷市)で迎撃して敗れ,弟正時と刺し違えて自害。湊川の戦に死を覚悟で赴く父正成が,桜井の駅(現,大阪府島本町)で教訓をたれて正行を河内へ帰したとされるが,事実は不明。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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