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楠木正成(くすのきまさしげ)

生没 ?~1336.5.25 南北朝期の武将。父は正遠(まさとお)というが不詳。兵衛尉・左衛門尉。河内国石川郡赤坂(現,大阪府千早赤阪村)に居館があった。北条氏得宗家の被官であった可能性が高いが,文観(もんかん)らを通じて後醍醐天皇と結びついたと思われる。元弘の乱で,後醍醐天皇に応じて赤坂城に挙兵するが落城。翌年冬に再度挙兵,千早城に幕府の大軍を引きうけて悪党的戦法で悩ませた。これらの軍功によって,建武政権下で河内国司,河内・和泉両国守護となり,記録所・恩賞方・雑訴決断所などの枢要機関にも参画。1336年(建武3・延元元)2月,関東から上洛した足利尊氏を九州へ敗走させたが,5月に尊氏の東上を摂津国湊川(現,神戸市中央区・兵庫区)に迎えうって敗死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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