近世における私人間の紛争(出入物),もしくはその紛争を裁判する手続き(出入筋)のこと。刑事事件とその裁判手続き(吟味物・吟味筋)に対して,おおむね民事事件と民事裁判手続きに該当する語。また訴訟と同義に用いられることもあった。この場合は,奉行所でのはじめての審理を訴訟,2度目の審理以降を公事と称して区別したり,願出を訴訟,訴を公事といって区別したりすることもあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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