生まれたばかりの子を窒息もしくは圧死させ,子供の数を人為的に調整すること。モドス,オッカエスともよび,異界からの授かりものである生児をそこへ再び返すという心意が背景にあった。江戸時代には間引きの非人間性をさとす印刷物や絵馬が広く流布した。間引きの原因を貧困に求める従来の見解に対して,人口増加を未然におさえて一定の生活水準を維持するための予防的制限であったとする見解もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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