松永久秀(まつながひさひで)
生没 1510~77.10.10 戦国期の武将。大和国信貴山(しぎさん)城(現,奈良県平群町)・多聞山(たもんやま)城(現,奈良市)の城主。三好長慶(ながよし)の家臣となり,1559年(永禄2)以後大和を領国とし,多聞山城に拠った。64年長慶が死ぬと三好三人衆とともに実権を握り,翌年三好政権と対立する将軍足利義輝を暗殺。しかし三人衆と不和となり抗争を続けるうち,67年には東大寺大仏殿を焼失させた。68年織田信長が入京するとこれに従ったが,71年(元亀2)武田信玄に通じて離反。73年(天正元)降伏し,多聞山城から信貴山城に移った。77年再び反信長の兵をあげたが失敗,信貴山城で自殺。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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