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毎日新聞(まいにちしんぶん)

大阪実業界の有力者が自由民権派と対抗するために「大阪日報」を買収し,1888年(明治21)11月20日に「大阪毎日新聞」と改題して創刊した新聞。藤田組支配人本山彦一の経営手腕によって「大阪朝日新聞」を追い,大正初期には両紙の寡占体制が形成された。1911年には「東京日日新聞」を買収し,東京に進出した。18年(大正7)株式会社に改組。関東大震災後は「朝日」と提携して東京系新聞を圧倒し,関東でも2紙の寡占を成立させた。26年(昭和元)には東西あわせて200万部突破を宣伝。43年1月1日に社名を毎日新聞社と改め,東京・大阪の題号も「毎日新聞」に統一した。第2次大戦後は「朝日」「読売」と並ぶ3大紙の一角を占めてきたが,70年以降経営が悪化し,77年債務を旧社に残し,別に設立した新社が発行を引き継いだ。販売部数は約333万部(2014)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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