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乳母(めのと)

実母にかわって子どもの養育にあたる女性。本来の役割は嬰児に授乳することだが,平安中期~鎌倉時代は養育に重点がおかれた。平安末期以降,乳母の夫も「めのと」(乳父)とよばれるようになり,被養育者の家政をとりしきる執事的存在として,また被養育者の後見人として重要な立場に位置づけられた。上皇・天皇の乳母・乳父や乳母子(めのとご)は,特別な待遇をうけ,破格の昇進をとげることが多かった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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