ルソー「社会契約論」の一部を中江兆民(ちょうみん)が漢文訳した注解書。1882年(明治15)3月の「政理叢談」(のち「欧米政理叢談」)第2号から83年9月の第46号まで連載。1882年10月に一部を「民約訳解巻之一」として刊行。社会契約説と人民主権の理論を紹介,自由民権運動に大きな影響を与え,兆民は東洋のルソーの名声を確立した。「中江兆民全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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