明治前期の啓蒙的自由民権理論の書。植木枝盛(えもり)著。1879年(明治12)4月刊。平易な口語体。はしがきで全国民に「自由の権」が命より重いことを伝え,本文で人民は堂々と国家のことにも心を用いること,国家・政府は人民の自由権利を守るもので,人民は天賦の自由権利を行使すべきこと,国家の基本は人民の繁栄にあり,人民の自主自由と憲法こそが国の独立を保つと説いた。「民権田舎歌」が付録。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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