三善為康(みよしのためやす)
生没 1049~1139.8.4 平安後期の学者・官人。越中国射水(いみず)郡の射水氏の出自だったが,平安京にのぼって算博士三善為長の弟子となり,三善朝臣(あそん)と改氏姓。紀伝道からの省試をへての出身ははたせず,少内記・算博士・尾張介・越後介・諸陵頭・越前権介を歴任し,正五位下に昇る。算博士として活躍したが,文人・浄土信仰者としての活動が有名で,「朝野群載」「掌中歴」「童蒙頌韻(どうもうしょういん)」「続千字文」「拾遺往生伝」「後拾遺往生伝」などを著し,自身も「本朝新修往生伝」に往生人として描かれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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