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三善氏(みよしうじ)

(1)百済国速古王の後裔とされる渡来系氏族。はじめ錦織(にしごり)(部)首(おびと)(のち連(むらじ)に改姓)。延暦~大同期頃,姉継ら錦部連の一部が三善宿禰(すくね)の氏姓を賜る。その後,三善清行が延喜初年頃朝臣姓を賜ったらしい。平安中期以降,紀伝道の家を形成した。(2)一方,977年(貞元2)の左少史錦宿禰時佐の申状(「類聚符宣抄」)では,錦宿禰も(1)の錦織氏と同源だと主張し,主税助錦宿禰茂明が三善朝臣を賜った。子孫は算道の家を形成した。(3)中世には鎌倉幕府の問注所執事となった康信がでたが,系譜関係は不明。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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