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耳塚(みみづか)

京都市東山区茶屋町(方広寺西側)にある塚(実は鼻塚)。慶長の役の際,豊臣秀吉は首級のかわりに鼻をそいで戦功の証にすることを命じた。諸大名は家臣に鼻切りを強制,その鼻を塩漬にして秀吉のもとへ送った。1597年(慶長2)9月,秀吉は僧西笑承兌(せいしょうじょうたい)を導師として「大明・朝鮮闘死の衆」の供養を行ったが,鼻切りは老幼男女の非戦闘員にまで及び,朝鮮民族の間では壬辰(じんしん)の悪夢として刻みこまれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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