見沼代用水(みぬまだいようすい)
江戸中期,武蔵国足立郡に開削された用水路。見沼溜井を用いてきた下流域の用水不足の解消と,見沼の干拓による新田開発を目的に開削。1725年(享保10)から翌年に,勘定吟味役格の井沢弥惣兵衛(やそべえ)が現地の検分・測量を行い,27年着工。利根川右岸の埼玉郡下中条村(現,埼玉県行田市)に元圦(もといり)を設け,延長3万間余の流路を開削し,翌年,埼玉・足立両郡内14万9000石余を灌漑する用水路が完成した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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