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源為朝(みなもとのためとも)

生没 1139~70/77 平安末期の武将。為義の八男。母は摂津国江口の遊女。鎮西八郎と称する。13歳のとき父に鎮西へ追放される。武勇にすぐれ,九州各地で騒擾事件をおこし朝廷に訴えられたが,召喚命令に従わなかった。1154年(久寿元)父が解任されたことを知り上洛。保元の乱にまきこまれ,父とともに崇徳(すとく)上皇側で奮戦したが捕らえられた。すぐれた武芸のために死を免れ,伊豆大島に配流。配流後は大島や近隣の島々を襲撃したため,70年(嘉応2)工藤(狩野)茂光の追討をうけ自害したという。「尊卑分脈」は没年を77年(治承元)とする。後世,琉球にのがれ,舜天王(しゅんてんおう)の父になったという伝説がうまれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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