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南村梅軒(みなみむらばいけん)

生没年不詳。戦国期の儒学者。実在は疑問視される。南村は号で「なんそん」と読むという説もある。朱子の新注にもとづいて四書を講じ,儒禅一致の立場をとったことから五山の学風をうけたと考えられる。周防国の大内義隆に仕え,1548年(天文17)か翌年頃に土佐国に赴き51年まで吉良宣経に仕え,儒学と兵法を講じた。晩年は周防に戻り生涯を終えたらしいが,土佐での活躍がのちに谷時中(じちゅう)や山崎闇斎などの南(海南)学派を輩出するもととなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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