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南満州鉄道会社(みなみまんしゅうてつどうがいしゃ)

日露戦争後から第2次大戦期まで日本の満州侵略を中心的に担った国策会社。満鉄と略称。日露戦争の勝利によって東清鉄道南満州支線の長春から旅順まで,撫順(ぶじゅん)・煙台炭鉱などロシアの満州における利権の一部を獲得した日本は,その経営のため1906年(明治39)11月南満州鉄道会社を設立。日本政府は資本金の半額を出資し,各種の保護と監督を加えて満州経営を推進した。本社は当初東京におかれたが,まもなく大連に移転。事業分野は収益源の鉄道を中心に,炭鉱・製鉄所などの産業開発部門,鉄道付属地経営,調査研究部門などきわめて広範で,20年代後半から30年代前半にかけては直営事業を分離してコンツェルンを形成した。しかし満州事変をへて満州国が成立し,関東軍主導の産業開発が本格化すると,満鉄は鉄道経営に一元化された。第2次大戦後に閉鎖。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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