港川人(みなとがわじん)
沖縄本島の八重瀬町にある港川石灰岩採石場で,1968年(昭和43)に大山盛保が発見した約1万8000年前の新人の化石。4個体分以上の骨格が出土し,鈴木尚(ひさし)らによる詳細な研究結果が82年に出版された。�沚�・�号・�「号に頭骨があり,とくに�沚�男性の頭骨は顔面までよく保存されている。鈴木らの研究によれば,身長は比較的低く(男性153cm,女性143cm),眉間(みけん)が大きくふくらみ,顔は低くて幅広い形をしており,日本列島の縄文時代人に類似するとともに,中国南部の化石新人である柳江(りゅうこう)人にも比較的近い形態を示すという。日本列島の代表的な化石人類である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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