古代の油絵の一種。顔料の媒剤として膠(にかわ)や漆ではなく,油の乾燥性を高めるために密陀僧(一酸化鉛)を加えて加熱した植物油を用いる。膠を用いた絵画の上全体に油を塗って光沢を出した絵も密陀絵とよぶ。玉虫厨子は前者にあたるが,正倉院宝物中には両様ある。また漆絵と併用することもある。江戸末期につけられた呼称という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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