1. 用語
  2. 日本史 -み-
  3. 三井物産(みついぶっさん)

三井物産(みついぶっさん)

三井財閥の中核事業の一つで,日本最初の総合商社。先収(せんしゅう)会社と三井国産方を前身とし,1876年(明治9)無資本の私盟会社として創設された。社長益田孝。92年三井家の直系事業となり,翌年合名会社に改組。当初の御用商売を脱して民間貿易を中心とするようになり,とくに日清戦争から日露戦争にかけて石炭・綿花・綿製品・生糸をはじめ多様な商品を取り扱い,多角的事業活動,海外支店網の形成を進め,総合商社として発展した。1909年株式会社に改組。その後も事業を拡大し,さまざまの分野に投資を行い多くの子会社を所有。第2次大戦後,GHQに解散を命じられたが,1959年(昭和34)再建され,合併方式による海外の資源開発や現地生産を積極化した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう