三井高利(みついたかとし)
生没 1622~94.5.6 江戸前期の豪商。三井家経営の創始者。父は高俊,母は殊法。通称は八郎兵衛。法名は宗寿。伊勢国松坂生れ。江戸の長兄三郎左衛門俊次の店で働き,10余年後に松坂に戻って大名貸しや郷貸しを行った。10男5女をもうけ,長男高平・次男高富・三男高治らを俊次の店で働かせた。1673年(延宝元)俊次が没すると,高平・高富らに江戸で越後屋呉服店を開かせ,京都にも仕入店を開いた。江戸の呉服店を開くにあたり現金掛値なしという新しい経営方針を示し,越後屋は江戸有数の呉服店になった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう