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三井合名会社(みついごうめいかいしゃ)

三井財閥の本社。1909年(明治42)三井同族の共有財産を保有する法人として設立され,三井銀行・三井物産の全株式と王子製紙・芝浦製作所など傍系会社の株式や不動産を保有し,傘下会社を統轄した。出資者は三井11家に限定された。11年現業部門として残っていた鉱山部門を三井鉱山として独立させた。その後直系会社として三井信託・三井生命を設立したが,多角的拡大の投資は三井物産・三井鉱山が担った。日中戦争勃発後,傘下会社の資本金払込みの増加や相続税など諸納税に対応するため,40年(昭和15)三井物産に合併され,42年株式を公開した。44年商事部門を三井物産として再び独立させ,株式会社三井本社と改称した。46年9月財閥解体により解散。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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