道奥国(みちのおくのくに)
陸奥国の旧称。国名は東山道の奥の意。史料上の初見は659年(斉明5)であるが,それより少し前の孝徳朝に建国されたと考えられ,建国時の領域は名取・宮城郡(現,宮城県)以南で,7世紀後半には置賜(おきたま)・最上(もがみ)地方(現,山形県)と大崎平野南部(志太)を加えたと推定される。当時は石城(いわき)・菊多郡(現,福島県)は常陸国に属した。仙台市の郡山遺跡は建国時の国衙の可能性がある。676年(天武5)までに陸奥国と改称された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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