与謝野晶子(あきこ)の短歌集。1901年(明治34)8月東京新詩社刊。399首。大半が「明星(みょうじょう)」掲載のもの。装丁・挿絵藤島武二。与謝野鉄幹との情熱的な恋愛の経緯をふまえた浪漫的な短歌を収める。恋愛を通じた個我の解放と官能的な「生」の賛歌が大胆な措辞によってかなでられ,国家主義的な閉塞状況へ向かう時代のなかで,青年たちに熱烈に迎えられた。石川啄木・萩原朔太郎らの習作に影響がみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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