未済(みさい)とも。領主への貢納物を期限までに納入しないこと。古代では租庸調などの未納をいった。中世,荘園公領における年貢・公事(くじ)などの未進に対しては,未進分を記載した未進徴符がだされてきびしくとがめられた。未進がたび重なると名(みょう)や耕地から追われた。近世でも,未進に対する領主の処分はきびしく,完済のために家屋などを売却させられたり,手鎖や入牢などの刑罰も科された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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