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三島通庸(みしまみちつね)

生没 1835.6.1~88.10.23 明治前期の官僚・政治家。子爵。鹿児島藩士出身。尊王攘夷運動に活躍し,戊辰(ぼしん)戦争に従軍。明治政府に入り,酒田・鶴岡・山形・福島・栃木の各県令を歴任。在任中,各地で道路の開発や庁舎・学校・病院・勧業試験場の建設など産業振興・都市計画を推進。反面,強引なやり方で住民と対立。とくに福島県令時代の1882年(明治15)道路建設の夫役が強い反対にあい,自由党員を中心とする県会と衝突し,福島事件のきっかけとなった。ついで内務省土木局長をへて警視総監兼臨時建築局副総裁となる。87年12月保安条例による民権派の東京外退去の実施にあたった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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