福井県北西部(現,坂井市三国町)に位置する九頭竜(くずりゅう)川の河口港。中世には興福寺領坪江・河口両荘から荘園貢租が積み出され,また戦国期には唐船も入津した。近世に入ると福井藩の外港として発展した。江戸後期から明治前期にかけて北前船主がでて栄えたが,明治後期の北陸本線開通以後は衰退した。1871年(明治4)に滝谷とともに坂井港と称した。89年三国町となるとともに三国港と称した。港突堤は重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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