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御木本幸吉(みきもとこうきち)

生没 1858.1.25~1954.9.21 明治~昭和期の実業家。志摩国生れ。うどんの製造・販売業を営んでいた音吉の長男。青物行商・穀物小売業のかたわら水産物に興味をもち,志摩郡明神浦で真珠貝の培養を試みた。1893年(明治26)英虞(あご)湾多徳島に真珠の養殖場を設けて,1905年真円真珠を完成,08年特許をとった。その後養殖場を和歌山・長崎・石川・沖縄各県に拡大,御木本真珠(ミキモトパール)は万国博覧会などで世界的な評価をうけ,ロンドン,ニューヨーク,パリなどに直販店を設けて広く海外に輸出され,世界市場の6割を占めるに至った。第2次大戦中は養殖を禁じられたが,50年(昭和25)事業を再開した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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