文(もん)

銭貨の貨幣単位。1000文を1貫文とする。10文を1疋ともいう。九六銭(くろくせん)のように100文未満の一定数を100文として通用させる省陌(せいはく)という慣行も広く行われた。銭貨1枚1文が原則だったが,江戸時代にはそれ以上の額面で通用する銭貨も発行された。1871年(明治4)円・銭の単位が制定され,貨幣単位としての使用を終えた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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