森コンツェルン(もりコンツェルン)
昭和前期に成立した森矗昶(のぶてる)を総帥とする新興財閥。味の素の鈴木三郎助が設立した東信電気の余剰電力を基礎に,1926年(昭和元)設立の日本沃度(ヨード)(34年に日本電気工業と改称)と,28年設立の昭和肥料を中核として,塩素酸カリ・冶金・アルミニウム・合成硫安などの電力利用の事業を擁する一大コンツェルンとなる。39年日本電工と昭和肥料は合併して昭和電工が成立したが,40年に森が昭和電工の社長を辞任後,解体過程に入り,41年の森の死後は昭電グループへと変容した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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