荒城(あらき)とも。古代に行われた喪葬儀礼の一つ。人の死後,埋葬までの間,遺骸を小屋などに安置し,近親らが奉仕する。646年(大化2)の薄葬令以降,王以下庶民の殯は禁止された。天皇の殯は,6世紀以降,中国の殯(ひん)礼の影響をうけて儀礼化したが,仏教の喪葬儀礼や火葬の普及のため,文武天皇を最後に行われなくなった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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