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最上徳内(もがみとくない)

生没 1755~1836.9.5 近世後期の北方探検家。出羽国村山郡楯岡村の農民の子。名は常矩。江戸で本多利明に天文・地理・測量術・航海術などを学ぶ。1785年(天明5)利明の推薦で幕府蝦夷地調査隊に参加。同年国後(くなしり)島まで行き,翌年択捉(えとろふ)島・ウルップ島に渡り,ロシア人の動向を調査。90年(寛政2)青島俊蔵一件に連坐し入牢したが,無罪となり普請役に抜擢される。91年ウルップ島,92年樺太クシュンナイまで至る。98年近藤重蔵らと択捉島に「大日本恵登呂府」の標柱を建てる。1807年(文化4)箱館奉行支配調役となる。著書「蝦夷草紙」「渡島筆記」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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