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室生寺 五重塔(むろうじごじゅうのとう)

室生寺創立期の建築で,奈良末期もしくは平安初期の建築と推定される小規模な塔。初重平面に対して背が高く,各重の逓減率が小さいために全体に細長い比例をもつが,屋根の勾配をゆるくして均整をとっている。現在は檜皮葺(ひわだぶき)だが,建築当初は流し板葺だったと推定される。相輪に水煙を用いず受花つきの宝瓶をすえ,八角天蓋を造るのは珍しい。1998年(平成10)台風による倒木で破損したが,2000年に修復された。高さ16.1m。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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