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室生寺(むろうじ)

奈良県宇陀市室生にある寺。宀一山(べんいっさん)と号し,女人高野(にょにんこうや)と俗称する。681年(天武10)役小角(えんのおづの)の創建と伝えるが,実際には,室生竜穴神社の神宮寺として8世紀後半に興福寺僧賢憬(けんけい)が創建し,その弟子修円(しゅえん)によって整備されたと推定される。当寺は興福寺の別院であるとともに真言密教の道場でもあった。鎌倉時代には律僧も入寺したが,1694年(元禄7)護持院隆光(りゅうこう)が来住して修理し,まもなく新義真言宗豊山派となった。1963年(昭和38)に独立し,真言宗室生寺派大本山となる。五重塔・金堂・本堂などは国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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