村入用(むらいりよう)
「むらにゅうよう」とも。江戸時代,村民が村を通じて賦課された年貢以外の負担。年貢納入・助郷役・国役・河川普請など領主支配にかかわる費用と,村内の道橋普請・筆紙墨・寄合・祭礼など村民の生産・生活にかかわる費用にあてられた。村民への賦課方法は石高に応じる高割(たかわり)が多いが,家割・人別割・段別割なども行われた。村役人が1年ごとに村入用帳を作成し,費用の支出については村民による監査が行われたが,支出内容をめぐって村方騒動がおこることも多かった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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