棟札(むなふだ)
建物の建立や修理の際,上棟(じょうとう)の年月日,工事関係者の氏名などを書いて残す板札。はじめは棟木の下面に直接書くか別の板に書いてうちつけたが,のち小屋束(こやづか)などにうちつけたり箱に格納したりした。形や書かれた内容はさまざまで,一般に古くは幅が狭くて長く内容は簡単だったが,しだいに幅が広くなって下方がせばまったものもあり,建物の由緒や工事の内容なども細かく記すようになる。1122年(保安3)の中尊寺経蔵棟札が最古の遺品。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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