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武者所(むしゃどころ)

平安中期以降,院などにおかれ,御所や上皇自身の警護にあたった武者,およびその詰所。985年(寛和元)円融院に10人おかれたのが初見。天皇に近侍する滝口(たきぐち)を中心にのち増員され,北面とともに院の武力を担った。建武政権にも設けられ,詳細は不明だが,御所の警護のほか洛中警衛にあたったと推測される。足利尊氏離反後の1336年(建武3・延元元)に65人が6番に編成された交名(きょうみょう)が残る。継続して,南朝にも設置された痕跡がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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